ブラックカードといえばお金持ちのシンボルのように語られることが多いですが、ブラックカードの実態について、きちんと知られていないように思います。
このサイトでは、ブラックカードにまつわる情報を発信していきますが、
今回はブラックカードとは一体何なのか。またブラックカードを持つと何か良いことがあるのか。この視点で紹介してきます。
勘違いしてない?ブラックカードとは
実はブラックカードは歴史が浅く、プラチナカードを超える最上級グレードとしてのブラックカードは1999年(日本では2002年)に発行が始まった「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」が最初だと言われています。
このカードのフェイス(表面デザイン)が黒基調だったため、“ブラックカード”と通称されるようになりました。
そして「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」に対抗する形で発行された
「ダイナースクラブ プレミアムカード」
「ワールドMastercardカード」
「Visa Infiniteカード」
「JCBザ・クラス」
が本当の意味でのブラックカードです。ただカードの表面が黒いだけのカードはブラックカードとは呼びません。
これらのブラックカードは、基本的にはいずれも招待制となっており、カード会社からの案内がないとオーナーになれません。
「申し込み可能なブラックカードもあるよね」と言われますが、申込ができるカードは国際ブランド的には、ブラックカードよりワンランク下のプラチナカードやさらにその下のチタンカード相当です。
ですが、ゴールドカードより上という理由で、カード発行会社が黒いフェイスにしているだけであることがほとんどです。単純にカッコイイですし、カード会社は年会費を高く設定しやすくなります。
そのため、見た目は同じ黒基調ですが、分かる人から見ると、ステータスには雲泥の差があります。
フェイスが黒いから、キャバクラで自慢しようと思っても、すぐバレるのでやめましょう…笑
ちなみに、ブラックカードは限度額がない、という噂がありますが、大嘘です。
「本人の年収の3分の1以上の借り入れ総額を上回ってはいけない」というルール(総量規制)があり、その規制をクリアするために、ブラックカードといえども限度額があります。
ブラックカードの本当の魅力は“特別な体験”
黒くてカッコイイとか、デートで良いところ見せられるなど、そういった部分もあります。
ブラックカードの魅力は、オーナーに特別な体験を提供する仕組みが整っていることでしょう。
具体的にはコンシェルジュサービスです。
コンシェルジュといえば、ホテルにいて観光スポットの案内など旅行のプランターを手伝ってくれるだけでなく、必要なチケットの手配や観劇の予約までしてくれる人、というイメージがあると思いますが、ブラックカードのオーナーは電話にてコンシェルジュと会話することができます。
「今週末、どこか旅行にいたいのだけど、どこが良い?」とコンシェルジュに電話で相談すると、一緒に旅行プランを練ってくれるうえに、レンタカーやホテルの予約までもしてくれるというわけです。
さらに、カード会社と連携しているレジャー施設やレストランであれば、クーポンの発行なども行ってくれることがあります。
ブラックカードは補償も充実
ブラックカード二つ目の魅力は、補償の充実度です。
購入した商品の破損や紛失に対応してくれる買い物保険(ショッピング保険)や、出かけ先での死傷に対応してくれる旅行傷害保険は、(真っ当な)ゴールド以上のステータスのカードでは標準装備といえますが、ブラックカードは補償金額が非常に高くなっています。
旅行保険の補償金額が1億円以上というブラックカードもあります。
さらに、海外でトラブルに巻き込まれたとしても、日本語オペレーターのヘルプデスクに問い合わせできるサービスもあり、安心して利用できるようになっています。
ブラックカードが社会ステータスを高めてくれるというのは本当か?
冒頭でも触れましたが、ブラックカードはお金持ちのシンボルのように扱われ、ハイステータスの証と言われますが、持つことで周りの人の評価が変わるかと聞かれると、そうでもないように思います。
なぜならば、すでにご紹介した通り、本当の意味でのブラックカードは招待制であり、「社会的評価が高いからブラックカードのオーナーになれる」のであって、「ブラックカードオーナーになれば社会的な評価が上がる」という考えに私は違和感があるからです。
実際、ブラックカードオーナーの方を知っていますが、いずれの方もすでに成功者として敬意を集めており、ブラックカードのオーナーになったからと言って、その人の評価が変わったようには思えませんでした。
さらに“真っ黒なフェイスのブラックカードのフリをしたプラチナカード”と“紺色のフェイスの本当の意味でのブラックカード”を並べると、迷わず“真っ黒なフェイスのブラックカードのフリをしたプラチナカード”の方をハイステータスカードと思ってしまう、価値のわからない人が多い、という現実もあります。
訓練された店員揃いの高級店ならともかく、街中のお店に出したところで、驚かれるようなこともないと思います。
まとめ
ハイステ―タスカードであるブラックカードは年会費もゴールドカードやプラチナカードより高い傾向にあります。
そういった意味では、コストパフォーマンスという観点で見ると、必ずしも良いとは言えないかもしれませんが、コンシェルジュサービスを活用した特別な体験の提供が行われており、なにより所有欲を満たしてくれる“魔力”があります。
お金で買えない価値のあるカード、それがブラックカードではないでしょうか。
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